2022/02/04 23:09

本のデータを取るのが大好きなのですが、

あれこれ雑事に追われて十分な時間が取れません。
あっという間に1日が過ぎてしまいます。
今日ももう1日が終わる寸前、無念です・・・


と泣いている場合ではなくて、今日ありがたいご注文がありました。
まさか日本で売れないだろうと思っていた本が売れました。
マックス・リーバーマンの画集です。ドイツではとても大切にされている画家ですが、
日本では今はあまり知られていないと思います。
いわばドイツ印象主義を代表する人で、ブランデンブルク門の脇に住んでいたりした人です。
ご注文いただいた方には、ここで深く感謝の気持ちをお伝えする限りです。
直接のご注文でなかったのでここに書かせていただきます。


リーバーマンの別荘がベルリン郊外のヴァンゼーに残されています。

写真は、四年前の仕入れついでに立ち寄ったヴァンゼーの別荘、最初の写真はヴァンゼーのSバーン駅です。


庭の前の湖ではオーバンが泳いでいました。小春日和で、庭にはこっそりクロッカスが咲いていました。
ヴァンゼーといえば、東西ドイツを描いた映画『グッバイ・レーニン』の主人公のお父さんもヴァンゼーに住んでいましたね。
20代のとき留学した大学もヴァンゼー近くにあり個人的にも懐かしい場所です。


画壇の重鎮だったにもかかわらず、リーバーマンはユダヤ系だったために、
ヒトラー政権下では軽んじられ晩年は不遇でした。

孤独であった晩年の彼に、ケーテ・コルヴィッツだけが会いに行ったという話が、
当時の新聞に残されているようですが、原文を読んでみたいなと妄想しながらネット上をサーフィン・・・
そろそろ目を休めないと、明日からのデータどりに差し障りますのでパソコンを閉じないとです。


今日の金沢は強い風が外で吹き荒れています。
時折あられが窓に吹きつける音が聞こえます。
上の写真と正反対のお天気ですが、うちの中にいる、ただそれだけで幸せを感じます。