2023/07/31 09:54
このような記述を読むと、ベンヤミンがいかに古書、古本、蒐集の世界の真ん中にいたのかを改めて実感する次第です。
そもそも私は学生時代、ベンヤミンのテクストをとりまく観念くささが苦手でした。(今思うに、単に自分の勉強不足です。)今彼のテクストを読むと、彼が物好きだったことを感じ、嬉しく読めるようになってきました。
生きている時代も場所も違いすぎるので、そもそも感情移入のようなことは軽くしたくないのですが、
ベンヤミンと同じく、私もビーダーマイヤー期の本が大好きなんです。
実は蒐集しています、と言いたいのですが、実物触りたさに商っています、というのが現実です。
ビーダーマイヤー 期の絵本は本当に愛らしく、欧米では蒐集家たちがオークションで熱心に競争する世界です。
その一端を覗くことが出来るといつも幸せを感じます。
ベンヤミンも100年以上前の同じ世界にいたのだなというようなことを、
上記のようなテクストから勝手に感じています。
ビーダーマイヤー期の絵本。上の写真のもの...なかなかデータどり難しく手間取っているものですが、近々掲載しようと思います。