2024/02/14 17:58

「をとこもすといふ日記といふ物を ゝむなもして心みむとてするなり」...



先週末石川県立美術館で、藤原定家の土佐日記写本を見てきました。展示会場に入るまでまさか展示されているとは知らなくて、驚き、何倍も嬉しい新鮮な出会いでした。



数日前の金沢工大での今季最後の担当授業では、近八書房さんにゲストスピーカーにおいでいただき、「石川県の本」についてのお話しを拝聴したところです、やっぱり石川ゆかりの出版文化、また本のコレクションの歴史は凄まじいものがあります。



しかし、日本語って難しい。


ドイツ語などは週に一度の文法の授業を一年も続ければ、19世紀初頭のグリム童話などれっきとしたドイツ文学作品が読めるようになりますが、日本語ではそうもいきません。アルファベット(文字)の数からしてとんでもないですし、しかも、この100年ほど(?)で、どうしてここまで変わってしまったのか。






写真は、大正13年の古今和歌集(金子元臣校註)、旧蔵者が大変な勉強家です。