2024/02/21 12:34

昨年、エミール・オルリック蒐集家として名高いフォスアンドレ氏による全作品目録Werkverzeichnisがドイツで刊行されました。四巻本で総重量11kgほどもある大変な労作です。この度、弊店でお取り扱いをすることとなりました。ドイツからお取り寄せをいたしますので、ご希望のかたはメールかお電話でご連絡くださいませ。詳しいご案内を差し上げます。




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高橋麻帆書店





エミール・オルリック(1870~1932)は、20世紀初頭のドイツ語圏(オーストリア)芸術家のうち最も重要な人物のひとりです。当時から尊敬され多くの仲間と弟子を持ち、広い範囲で影響を及ぼしました。画家でありグラフィックデザイナー、写真家でもあると同時に、また版画分野での実績が知られています。なかでも、日本人と日本愛好家にとって常々注目されてきたのは、彼の日本との深い関係です。もともとエッチングの実験的な試みを仲間たちと数々実践していた彼は、日本の木版画(浮世絵)の現場を体験するため、1900年に来日して、フェノロサらを訪問したり、日本の浮世絵師に直接指導を受けました。





写真は、オルリックとは直接関係ありませんが、幕末明治初期の『イラストレイテッド・ロンドン・ニュース』より。(在庫しております。)