2026/09/10 23:03
初めてその存在に興味を持った作家はと聞かれたら、レーモン・ラディゲと答えるかもしれません。
今日、久しぶりにラディゲの本に触れてふと考えました。
東京創元社の全集(江口清訳)ですが、のぞいてみて、楽しい気持ちに..
たとえば、
「本」が登場する詩↓(18ページ)
貝殻は
本箱に置き換えられた。ぼくは知った
はるかに美しい河岸があることを
ご褒美でもらった本をめくりながら。
友よ、遅れることなく錨をを揚げよう、
インキ壺は海にように哀しい。
どうか、インキでは書かないでくれ、
インキから釣りあげる言葉は、苦い。
..
ラディゲのような作家は、日本で人気があり過ぎた歴史も興味深く、併せてそもそも詩が翻訳できるのか問題もあり、かつて持った印象は全てが勘違いだったと感じますが、読書の楽しさは忘れられないものですし、大切にしたいもの。
またパリに行くことが出来たら、ラディゲの文学散歩もしてみたいな。

来週末は古本まつり(古書フェス)です。
最近、寝る前に大急ぎで小説一冊飛ばし読みが新しい趣味です。
昨夜久しぶりに手に取ってみたのは、マンディヤルグ。
読むのは初めての『海の百合』品田一良訳。
若い頃も今も、読んでいて思わず笑ってしまう作家さん..(私の場合)。
サガンやデュラスが連想され、読みたくなったのは、今回若い頃と違う読書でした。
ところどころに散りばめられた、植物などの自然描写風景描写には引き込まれました。「牧神」の登場する(18ページ)西欧古典的世界は素敵。数年前、展示のため、「眠り」の本ばかり集めましたが、こちらもそうでした。
フランス書といえば…
数日前とおりがかった京都の百貨店内の香水店に、ガリマール書店の定番仮綴装本が数冊ディスプレイされていたのですが、全てぴかぴかの新品でした。古本屋としては、気にかかる展示でした。
