2023/07/23 22:12

ベルリンの美術館、Alte Nationalgalerie(旧国立美術館)で、現在
「分離派展」が開催されています!

行きたくてたまらないです。

https://www.smb.museum/ausstellungen/detail/secessionen/

「分離派」とはSecession(セセッション)、ドイツ語標準発音だと「ゼツェッシオーン」ですが、
この展覧会名、実際には、複数形("Secessionen")です。

以前この表記について駄文を書いたことがあり、複数の「分離派」問題も関係あり、
ネットに掲載ありますので以下にリンクを貼っておきます。(日本における「分離派」に興味のある方はぜひご笑覧ください)
(註)


この展覧会の副題は「クリムト、シュトゥック、リーバーマン」。

クリムト は日本でも人気のGustav Klimtですが、他の二人は日本ではあまり知られていないのではないでしょうか。
シュトゥック(Franz von Stuck)はミュンヘン世紀末を代表する画家、リーバーマン(Max Liebermann)はベルリン世紀末を代表する画家です。

シュトゥックは、前にも書いたような気がしますが、彼のアトリエがVilla Stuckという美術館となっています。
ミュンヘンに行く人にはおすすめの場所です。
彼のアトリエも残されています。


もう一人の方、リーバーマンですが、いかに彼がベルリンで愛されていることか...
今からもう18年くらい前、留学時、ベルリンで暮らして初めてその愛されぶりを知った私でしたが、
数年前、彼のヴァンゼーの別荘を訪ねたのは良い思い出です。


そういえば、最近は渡独しても仕事のことばかりで、
美術館で作品鑑賞したりする余裕のない私です...
そもそも、Alte Nationalgalerieは、19歳のとき、初めてベルリンを訪れたとき、カスパー・ダーヴィット・フリードリッヒの絵画を体験した場所でした。https://ja.wikipedia.org/wiki/カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ#/media/ファイル:Monk_by_the_Sea.jpg
またあの時にように、無心に絵画に向き合いたいなという気持ちになりました。
なんとか夏休み中にベルリンに行けないものか、と思いながら、
多分行けないのですが..決めつけないでおこうと考える今日このごろです。


この週末は京都に用事あり、無我夢中で資料探しに通った(旧?)建築学科図書館の向かいの建物の前を通りました。
書庫にこもった思い出も懐かしくよみがえりつつ、進々堂でブランチセットを食べました。
先輩のお部屋を訪ねたいと思いながら、そのすぐ近所の会いたい古書店主の方に思いがけずお目にかかることが出来、
素晴らしいひとときでした。



駆け足の京都となり、
祇園祭は今年はほんの一瞬だけ大船鉾を拝んだだけとなってしまいまして、
こちらでお目にかかりたかった方には残念ながら行き違いになってしまったりしましたが、
大切な用事も済ますことができ、この週末の旅は良い旅でした。
とにかく旅行っていいなと思います。



写真は、ベルリン分離派のポスターを印刷した新しい雑誌の切り抜きです。
ベルリンの友人のお母様の家に貼られていたもので、私がこの前にへばりついてあれこれ言うので、いただいてしまいました。
大切にしています。マット装して額に入れようかなと思いながらついそのままになっているものです。



〜〜〜

(註)
ただ、研究者の方々に一言申したいのは、この駄文から引用してくださるのはありがたいのですが、
私はこの駄文以降いくつも「セセッション」について駄文を発表しています。
もし引用をお考えの場合はそれらも読んでいただけたら嬉しいです!
ネットからの情報が便利なのはわかるのですが、研究はネットが全てではないはず...
とかいうと、世代がばれるのか疎まれるのか分かりませんが


〜〜〜