2025/10/13 17:17

2009年ごろ、博論用の写真を撮りに渡欧した際、ルーブル美術館の前を通りかかると、大規模なビーダーマイヤー展が開催中でした。


「アドルフ・ロースとビーダーマイヤー」というテーマについて調べていたにもかかわらず、スケジュール調整が下手で絶好の機会を逃しました。


代わりにとてつもなく分厚い展覧会図録を手に入れ、眺めながら、その展覧会に行ったつもりで過ごしてきました。


そして、今、2025年10月、私がこれまで図録の中で眺めてきた素晴らしい作品の数々が来日しています!

(展覧会場と企画 パナソニック汐留美術館さまです。)


素晴らしいコレクションです。ようやく出会うことが出来ました。しかも日本で…感無量です。


そしてこちらはまさに日本らしい、とても素敵な図録に、私の名前も刻んでいただきました。

深く感謝を申し上げます。




ビーダーマイヤーとは、ドイツ語圏の国々でよく口にのぼる様式名です。

18世紀末から19世紀前半の時代の様式のことです。

産業革命以前の時代であり、また1848年の革命以前の時代です。


ベンヤミンなどもこの時代について記述していることなど、以前のコラムやブログに記しましたとおりです。


https://www.chilchinbito-hiroba.jp/column/takahashimahoshoten/594/


https://takahashima.thebase.in/blog/2023/07/31/095416



先日、展覧会監修者でいらっしゃるパウル・アセンバウムさんとお話する機会を得まして、

ヘルマン・バールやルートヴィヒ・へヴェシー、アドルフ・ロースのテキストのこと、

ビーダーマイヤーの造形が体験したくて必死で渡欧した自分の旅行をまたまざまざと思い出しました。

(これまた以前にもこのブログに書きましたような...。)




そして今、私の頭に、その2009年?の旅のとき、ビーダーマイヤーの造形を体験させてくださったお二方のことがまざまざと思い出されて..

S.T.さんとN.H.さん。

グラーツかウィーンにいらっしゃるでしょうか。

その節は本当に本当に有難うございました。





ビーダーマイヤーのカテゴリー

https://takahashima.thebase.in/categories/6489141